お墓参りが趣味!? “墓マイラー”が急増中!

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墓マイラーとは?

歴史上の偉人が眠るお墓を巡る人が増えています。そういった方々は、「墓マイラー」と呼ばれ、『現代用語の基礎知識 2010年度版』(株式会社 自由国民社)に新語登録もされています。「墓マイラー」が急増した背景には、歴女やウォーキングブームが大きく影響していると考えられていますが、江戸時代に墓石のコケを掃き清める「掃苔」という趣味を持った方がいたと伝えられるなど、お亡くなりになられた有名人のお墓を巡る歴史は古いです。また、ヨーロッパでは過去の賢人たちの墓所を訪れることは生活文化として根付いており、「墓マイラー」は呼び方こそ違えど、一過性のものではないようです。

新米墓マイラーが訪れるべきお墓とは?

墓マイラーの登竜門と言うべきお墓はありません。ただ、公営霊園などは、多数の歴史的人物のお墓が点在しているので、ビギナー向けと言ってもいいかもしれません。特に、青山霊園や多磨霊園といった大型の都立霊園などには数多くの偉人たちが埋葬されています。また、敷地内の案内図を配布しているので、事前に調べる手間が省ける点も見逃せません。
とはいっても「ただお墓を巡るだけでは面白くない!」という欲張り新米墓マイラーのために、カトトピ編集部が独断と偏見でビギナー墓マイラー向けのお墓を選びました!

①沖田総司のお墓(東京都港区/専称寺)

幕末の偉人のなかでもファンが多い沖田総司ですが、墓マイラーという観点から見ても人気です。なぜなら、お墓参りができるのは年に一度という希少度の高いお墓だからです。その貴重な機会は、「新撰組友の会」が主催する「総司忌」の際のみ。それ以外の日は、公開されていませんが、塀越しでは見ることができます。ただ、参拝者のマナーが悪いためお墓が非公開になったという経緯があるので、ルールを守って参拝するようにしましょう。

②ねずみ小僧のお墓(東京・両国/回向院)

時代劇などでお馴染みのねずみ小僧のお墓も、新米墓マイラー向けのユニークなお墓です。一番のおすすめポイントは、墓石を削り取って持ち帰れるところ。金運アップや「するりと入れる」ということから合格祈願の方の来訪が絶えないそうです。ただ、削り取るのは墓石ではなく、その前にある「お前立ち」。ぜひ足を運んで、削りかすを持ち帰りましょう。

「ねずみ小僧のお墓」。墓石の前には、いびつな形の「お前立ち」があり、多くの来訪者が削り取った痕跡を残している。

墓マイラーとしての心得

お墓は、故人や遺された遺族にとってはプライベート空間になるので、節度をもってお参りすることが礼儀です。具体的には、「汚すべからず・荒らすべからず・騒ぐべからず」を心がけましょう。血の繋がっていない方のお墓をお参りすることは法的に禁止されていませんが、あまりに騒ぎすぎると礼拝所不敬罪(刑法188条)、墓所にあるものを持ちかえると窃盗罪(刑法235条)に触れる可能性があります。
お墓は観光スポットではありません。そのことをしっかりとわきまえて、よき墓マイラーとして立ち居振る舞いましょう。

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