有名人・著名人の戒名クイズ! その2
その他雑学
突然ですが、休日はもっぱら映画を見たり、小説やマンガを読んだりしています。
だからというわけではありませんが、今回のカトトピは「弔い」をテーマにした作品にスポットを当て、独断と偏見でご紹介します!
まずは、アカデミー賞外国映画賞にも輝いた名作『おくりびと』です。作品自体の完成度もさることながら、「納棺師」という職業の実態を丁寧に描いている点は、関連する業界に身を置く者として興味深く見ることができました。
『おくりびと』
販売元: セディックインターナショナル
続いては、『四十九日のレシピ』です。この作品は妻であり、母である女性の死去により心に傷を負った夫と娘が立ち直るまでの四十九日間が描かれています。原作者の伊吹有喜さんが、「亡くなってからの四十九日間は、死者の魂があの世へ旅立つための期間」という話をある葬儀でお坊さんから聞いたことがきっかけとなったそうです。ちなみに、タイトルに含まれている「レシピ」には、料理の作り方に加え、処方箋という意味が込められたダブルミーニングになっています。
『四十九日のレシピ』
発売・販売元:ポニーキャニオン 価格:DVD¥4,500(本体)+税、Blu-ray¥5,500(本体)+税 ©2013「四十九日のレシピ」製作委員会
3作目は、1989年に公開された『社葬』です。「会社は戦場だ。」というキャッチコピーの通り「会社版仁義なき戦い」と称される名作で、大手新聞社の派閥争いをおもしろ、おかしく描いたブラックコメディです。社葬されるくらい出世できるのはうらやましい限りですが、死因は…。残された遺族はいたたまれないですね。
『社葬』
発売中 価格:2,800円(税抜)3,024円(税込)
発売元:東映ビデオ、販売元:東映 東映ビデオオンラインショップ
http://shop.toei-video.co.jp/products/detail.php?product_id=16234
小説編の一作目は、葬儀業界のなかでもかなり珍しい職種にスポットを当てたエンターテインメント小説『霊柩車No.4』です。実はこの作品、とある霊柩車ドライバーのブログに作者が興味を持ち、小説化した異色作品。だからこそ、私たち葬祭関連業界にいる者でも思わずうなってしまうほど、リアリティのある描写になっています。
『霊柩車No.4』
松岡圭祐 著
株式会社KADOKAWA
小説編の二作目は、向田邦子原作・脚本でドラマになった作品を小説化した『せい子・宙太郎』です。葬儀屋を舞台に繰り広げられる人間模様を人情味たっぷりに描いた、これぞ向田ドラマの真骨頂とも言うべき名作は、小説ながらも物語のなかの情景が目に浮かびます。
『せい子・宙太郎』
向田邦子 著
文藝春秋
マンガ編の一作目は、グリーフケア(悲嘆の回復)をテーマにした『死化粧師』です。主人公は遺体の衛生保全を施すエンバーマー。悲しみにくれる遺族たちが、エンバーミングを通して故人の死を乗り越えていく様子を丁寧に描いています。単行本発売記念のインタビューによると、作者自身のかつての親友の死がきっかけとなり、エンバーミングというテーマを選んだそうです。
『死化粧師』
三原ミツカズ 著
全7巻 祥伝社 ©三原ミツカズ/祥伝社フィールコミックス
二作目は、『おとむらいさん』です。この作品は新人葬儀プランナーが、様々な人たちの葬儀を通して、成長していく物語です。死という非日常から生まれる人間ドラマは読み応えがあり、葬儀の現場の臨場感も丁寧に描かれています。
『おとむらいさん』
大谷紀子 著
講談社 (c) 大谷紀子/講談社 祥伝社 ©三原ミツカズ/祥伝社フィールコミックス
第3位は『葬儀屋と納棺師が語る不謹慎な話』です。実際に葬儀会社で働いていた過去を持つ作者だからこそ描けるリアルな経験を4コママンガで巧みに表現しています。読者からの投稿や現場で活躍中の納棺師のエピソードも紹介されているので、私の経験談もぜひ紹介してもらいたいですね。
『葬儀屋と納棺師が語る不謹慎な話』
おがたちえ 著
竹書房 (c) 大谷紀子/講談社
今回、いろいろと調べてみたのですが、「弔い」をテーマにした作品は、まだまだあります。みなさんのおすすめの作品があれば、ぜひカトトピ編集部までご一報ください。また、「葬儀会社をテーマにした映画や小説、マンガなどを作りたい!」とお考えの方からの取材依頼もお待ちしております(笑)
「川西中央霊園」や「墓じまい」など、知りたい単語を検索していただくことで関連ページを一覧表示します。