故人に思いを馳せる。弔いを題材にした映画・小説・マンガ
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現在、日本国内にカフェは7万店ほどあり、その数は何と、コンビニの約1.4倍! その中には、動物カフェや、病院カフェなど、変わり種カフェもたくさんありますが、この前すごいカフェを見つけました! その名も「デスカフェ」。響きはすごくおどろおどろしいイメージを受けますが、その実態とはいかに? カトトピ編集部が徹底取材しました!
結論から言うと、「デスカフェ」とは、カフェではなく、カフェやレストランでお茶を飲んだりしながら「死」について語り合うイベントです。欧米を中心に密かなムーブメントが起こっており、近年は日本にも上陸しています。
宗教や文化によって死生観が異なることもあり、ディスカッションを円滑に進めるために3つのガイドラインが設けられています。1つ目は“自由に自分の考えを表現できるようにすること”。2つ目が“特定の結論を出そうとしないようにすること”。最後が“カウンセリングや悩み相談になり過ぎないようにすること”です。
「デスカフェ」に参加したからといって、劇的な発見があるわけではありませんが、他の人が「死」をどのように捉えているかを知ることは、自分の人生の最期について考えるうえでも非常に参考になるハズ。過去の臨死体験について話し合ったり、死ぬまでにやっておきたいことを発表し合ったり、イベントの際に議論する内容は様々です。年齢や職業など、バックグラウンドの違う方々の意見を聞くことで、今までとは違った視点で「死」にアプローチすることができたり、より強く「生」を意識することができたりするきっかけになるかもしれません。
欧米から火がついた「デスカフェ」というムーブメントですが、そもそも欧米では「死」を話題にすることはタブー視されていました。しかし、最近では「死」について考え、より良い人生を送ろうという機運が高まってきています。その流れから生まれたのが「デスカフェ」です。日本の各都市でも「デスカフェ」は実施されているので、興味があれば参加してみるのもいいかもしれません。
万一の場合に備えて自分の希望などを記載しておくエンディングノートをはじめ、人生の終焉に向けて、様々な準備を生前に行う“終活”が脚光を浴びているのは、カトトピ読者の方ならご存知だと思います。また、身近な方と死別して不安定になっている方に寄り添うグリーフケアも注目されています。「死」について考えることは決して後ろ向きなことではなく、「生」について改めて考えることにつながるので、「デスカフェ」への参加をきっかけに、「死」と向き合ってみるのもいいかもしれませんね。
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