お墓の永代使用権とは? どうすれば手に入る?
霊園・お墓について
墓地や霊園でお墓を建てた後は、定期的に管理費(維持費)を支払う必要があります。初めてお墓を建てる方にとっては、その費用がどのくらいになるのか、何のために使われているのかはなかなか分からないものでしょう。そこで今回は、お墓の管理費(維持費)について詳しく解説していきます。
分譲マンションを購入したり、賃貸マンションに暮らしたりしている方は月々のローンや家賃とは別に管理費を支払っているのではないでしょうか。これは、マンションの設備を維持するためのもので、共用部分の保守点検費や、清掃費、ゴミ処理費、共用部分の水道光熱費といった経費に充当されています。同じように、お墓の場合は墓地内の水道やトイレ、休憩所といった共用部分の清掃費、ゴミ処理費用、そのほか備品代として管理費が必要です。
賃貸マンションなどでは月々の家賃と合わせて支払うことが多いですが、お墓の管理費は毎月支払うといったものではなく、1年~5年程度の管理費をまとめて支払うことが一般的です。
では、お墓の管理費の相場はどの程度になるのでしょうか。霊園別に見ていきましょう。
都道府県または市区町村が運営している公営霊園は、寺院墓地や都心部の霊園に比べて広さの割に管理費が安いのが魅力です。ただし、民営霊園や寺院墓地のように小さな区画があまりないため、1区画あたりの管理費や永代使用料は高額になることもあります。全国的に供給不足の傾向があるので、申し込んでも抽選で使用者が決められることがほとんどです。1年分の管理費の相場は一概には言えませんが、例えば大阪府泉南市の大阪市設泉南メモリアルパークの場合、3㎡の区画で年間13,500円となっています。
宗教法人や財団法人などが運営している公園墓地は公営霊園よりも割高なこともありますが、サービスが充実している点が魅力です。また、お客様の予算に合わせ、サイズの小さい区画が用意されていることが多く、1区画あたりの管理費や永代使用料は公営霊園よりも安くなることもあります。駅から霊園までの送迎サービスが付いていたり、霊園内のバリアフリー化など設備が整っていたりなど、お墓参りをしやすい環境配備に力を入れている霊園が多いです。1年分の管理費の相場は、こちらも地域差などが大きいのですが、例えば大阪府羽曳野市のはびきの中央霊園の場合、0.8聖地(0.648㎡)の区画で年間3,600円、4聖地(3.24㎡)の区画では年間8,000円となっています。
寺院墓地は、以前は檀家になることが必須でしたので敷居が高いと思われがちですが、現在では檀家にならなくても入れる場合もあるようです。その他にも、檀家同士で集まる際の行事の会費や寺院への寄付が必要なこともあります。
お墓の管理費は、お墓をきれいに保つために必要なものですが、どこでお墓を建てるのかによってその金額が異なります。定期的に支払っていくことになりますので、お墓選びの際に重視すべきポイントの1つです。お墓を建てる際は上記の内容も踏まえて霊園選びを行ってください。
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