お墓のエキスパートによる、『お墓の川柳』作品を大公開!

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突然ですが。

以前、弊社内で「お墓の川柳コンクール」を実施したことがありました。
「お墓」を取り扱う企業として、お墓や先祖供養のこころを自らも理解していなければならないのは当然の話。
ならばそれを何らかのカタチで表現することで理解を深めると同時に、新たな気付きのようなものが得られたら、という狙いだったわけですが、蓋を開けてみれば期待以上の名句や迷句が揃い、これらを眠らせたままにしておくのは余りにも勿体ないと思いながら早幾年。
折角なのでこの場を借りて発表させていただき、記憶の底に沈みかけた作品の数々に、再び生命の息吹を吹き込んでみたいと思います。

早速、作品のご紹介です。

本当はもっと多数の応募があったのですが、ここではその一部のみを掲載し、独断と偏見のもと、勝手に表彰させていただきます。

◆佳作(3点)

墓磨く 自分の心 美しく

墓参り 昔は苦痛で 今癒し

遅いけど お墓でするね 親孝行

亡くなった親の年齢に近づくにつれ、自身を育ててくれた親の有難さや偉大さが分かってくるものですよね。
若い頃は苦痛に過ぎなかったお墓参りが、いつしか自分自身への癒しになっている。
そんな思いに共感できる人も多いのではないでしょうか。

◆優秀賞

五輪塔 お供え物は かりんとう

駄洒落と言えば駄洒落なのですが、強烈なインパクトとキャッチ―さを兼ね備えた作品です。
とかく敬遠されがちな「お墓」ですが、親しみをもってもっと気軽に接して欲しいという願いも込めて、優秀賞に選ばせていただきました。

◆大賞

お墓とは タイムトラベル ステーション

故人やご先祖と交流する場、というイメージは多くの人が持っていると思うのですが、お参りをする私たち自身も、いずれはこのお墓に入ってまだ見ぬ子孫と出会い、語らうのです。
過去は言うまでもなく未来へも繋がっていく、そんな希望に満ちたメッセージの込められた本作品を、今回の大賞に選ばせていただきました。

川柳をつくることの効用

五・七・五のわずか十七字で表現される川柳の世界。
当時自分でも作品をつくってみたのですが、混沌とした思いと向き合い、余分な贅肉をそぎ落として簡潔な言葉にまとめる過程で、ああ自分はお墓や先祖供養に対してこんな風に感じていたのだなあと、あらためて認識することが出来たのはちょっとした驚きでした。
言葉にしてみて初めて気が付くということは良くありますが、強制的にそうした状況に身を置いてみることで、自身のアタマの中がクリアになった気がしたものです。

ご紹介した作品群を一望して思うのは、カタチの上で様々な個性が表れていても、抽出された思いの結晶とでも呼ぶべきものの間に、さほど大きな違いはないのだということ。
懐かしくて、温かくて、思い出すことで泣いたり笑ったり。
きっとお墓やお墓参りというのは、私たち日本人がこころの深い部分で共有している原風景なのでしょうね。

この「川柳コンクール」、今後も続けていきたいと思っていますのでご期待ください!

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