有名人から学ぶ弔辞のイロハ

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弔辞は、故人と特に親しかった方だからこそ依頼されるもの。だからこそ、依頼された際は、快く引き受けるようにしましょう

弔辞とは、故人と最期に語らうこと

弔辞とは、「人の死をいたみ悲しむ気持ちをあらわした言葉や文。弔詞」(大辞林 第三版)であり、葬儀や告別式で故人にゆかりのある方が思い出などを語ることです。自分と近しい方を亡くしてしまう瞬間は、いつ訪れるかわかりません。そこで、いつ何時、自分が弔辞を読むことになってもうろたえないように、学んでおくといいかもしれません。インターネットなどで検索すれば例文的なものは手に入りますが、それでは故人も悲しむことでしょう。そこで今回は、テレビなどでも取り上げられたことのある有名人の弔辞の中から、故人との関係性の深さが感じられるものを紹介します。

近年、話題になった弔辞と言えばやっぱりタモリさん

まず取り上げたいのが、タモリさんから赤塚不二夫さんに送られた弔辞から。約8分に及んだ弔辞は白紙だったと言われ、その類まれなるアドリブもさることながら、巧みに織り交ぜられた故人とのエピソードや、いたるところでにじみ出る故人の人柄など、学ぶべきところがたくさんあります。以下は、弔辞を抜粋したものになります。

タモリさんと赤塚不二夫さんとの関係は、タモリさんが芸能界で活躍する前から目を付けてサポートするなど、公私を超えたものだったと言われています。そんなお二人の深い関係性が感じられる弔辞ですね。

独特な語り口で盟友を送った上岡龍太郎さんの弔辞も秀逸

続いては、テレビを引退して久しい上岡龍太郎さんが数年ぶりにメディアの前に登場し、盟友・横山ノックさんの「お別れ会」で読んだ弔辞です。「漫画トリオ」としてともに一世を風靡した仲間でもあり、笑いの師匠でもある横山ノックさんに送った弔辞がこちらです。

タモリさんの弔辞と同じく、故人との思い出を上岡さんならではのユーモアな語り口で語っている点が印象的ですね。涙ではなく、笑って故人を送るスタイルも芸人さんならではですね。

ストレートに感情を表現した原田芳雄さんの弔辞も印象的

芸人さんの弔辞が続いたので、ジャンルを変えて、俳優編です。夭逝した伝説の俳優・松田優作さんの葬儀での原田芳雄さんの弔辞の一部を紹介します。

原田芳雄さんを「兄貴」と呼び、自宅の隣に居を構えるほど、浸透していた松田優作さん。弟分の死を受け入れられず、悔しさがにじみ出るほど、激烈な言葉で語りかける原田芳雄さんの弔辞には、血こそ繋がっていないものの兄貴分ならではの感情を垣間見ることができます。

今回はカトトピ編集部独自の視点で選びましたが、紹介した以外にもついつい涙をこぼしそうになる感動的な弔辞は、動画サイトなどに数々アップされているので、興味があれば一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

もちろん当初の目的であった自分が弔辞をする立場になった際にも、ありきたりの内容でお茶を濁すのではなく、たとえ弔辞らしくなくても故人との思い出や感謝の気持ちが伝わるような言葉を送るように心掛けましょう。

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