遺族が行うべき四十九日法要の準備
仏事・法要について
高齢化や核家族化の進む日本で、近年深刻な社会問題となっている「孤独死」。誰にも看取られることなく一人で亡くなる方を少しでも減らそうと、さまざまな取り組みが始まっています。では、実際に自分の親や親戚が遠方で一人暮らしをしていたら…。孤独死を防ぐためには、日頃からどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。その具体的なポイントを詳しく解説していきます。
「孤独死」というのは、主に一人暮らしをしている方が誰にも看取られることなく一人きりで亡くなることです。日本における1年間の死者数はおよそ125万人で、そのうちの約3万人が孤独死だと言われていて、その数は今後さらに増えることが予想されています。その背景にあるのは、独居老人(一人暮らしの老人)や未婚率の増加です。超高齢社会に突入した日本では、65歳以上の高齢者の数が増加している一方で、子どもと同居している高齢者の数は年々減っています。こうした核家族化もまた、孤独死が増える原因となっているのです。
一人暮らしの高齢者の孤独死が増えている原因のひとつとして考えられるのが、近隣地域のコミュニケーションの希薄化です。防犯面やプライバシーに配慮するあまり、昔は当たり前のように行われていた近所づきあいや地域の結びつきが薄れ、隣近所にどんな人が住んでいるのか分からないというケースも少なくありません。このように社会から孤立してしまった高齢者に対し、全国の各自治体では、新聞配達員や宅配便のドライバーによる定期巡回や、65歳以上の希望者を対象とした合鍵の預かりなど、孤独死防止のための取り組みを行うところも増えています。
孤独死を防ぐ有効な方法のひとつとして近年注目されているのが、人感センサーなどの機器を活用した「見守りサービス」です。室内にセンサーを設置し、一定期間人の動きが感じられない場合には、家族やその家の管理人などへ連絡が行くというもので、社会との関わりが薄れてしまっている一人暮らしの高齢者に対し、プライバシーに配慮しながら見守りを行います。サービスによっては、定期訪問サービスなどが含まれているものもあって、遠方に暮らす子が、親のために活用しているケースも多いようです。
仕事や経済的な事情から高齢の親や親族と一緒に暮らすことができない場合、その家族はどのようにしてサポートをしたら良いのでしょうか。まず大切なことは、自分から積極的に頻繁な連絡を取るということ。「おはよう」、「おやすみ」を伝えるだけでも構わないので、できるだけ毎日決まった時間に連絡を入れることが大切です。また、高齢者は離れて暮らす家族に迷惑をかけまいと、悩みや心配事を自分で抱え込んでしまう傾向にあります。困ったときには、相談しやすい状況を日頃から作っておくことも必要でしょう。
遠く離れたところで一人暮らしをする家族が安心して生活できるように、まずは上記の内容を参考にして、孤独死についての正しい知識を身につけておくことが大切です。
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