遺族が行うべき四十九日法要の準備
仏事・法要について
大切な家族が亡くなると、残された遺族は悲しみに暮れる間もなくさまざまな対応に追われます。特に葬儀は、結婚式のようなおめでたい式典とは異なり、事前に日取りを決めて準備をすることができないものです。いざその日がやってきたときにも慌てることがないように、お葬式までの流れについて正しく理解しておくことをおすすめします。そこで今回は、葬儀の準備について遺族がすべきことを一緒に確認していきましょう。
大切な家族が亡くなると、喪主や遺族にはやるべきことがたくさんあります。いざというときに慌てないためにも、まずは臨終から葬儀の日を迎えるまでの流れを具体的に把握しておきましょう。
医師から臨終を告げられたら「死亡診断書」を書いてもらい、速やかに葬儀社へと連絡をして、逝去場所を知らせます。
自宅や葬儀式場内の安置室など、遺体を安置する場所を決め、ご遺体の搬送を葬儀社へ依頼します。
菩提寺に連絡を入れて戒名を用意しましょう。お墓がある方が亡くなった場合には、石材店に連絡を入れてお墓にも戒名を入れてもらいます。
亡くなった方を埋葬するお墓の用意ができていない場合は、速やかに準備を始める必要があります。菩提寺の境内にお墓を建てる場合はご住職に相談しましょう。境内に墓地がなかったり、別の場所にお墓を建てる場合は、信頼のおける石材店などに相談し、お墓を建てる場所を探しましょう。忙しいこの時期にお墓探しというのはなかなか骨の折れる仕事なので、出来れば生前から目星だけでもつけておくと良いでしょう。
臨終から7日以内に故人の住所地にある市町村役場か、本籍地にある市町村役場のどちらかに死亡届を提出します。死亡届の用紙は死亡診断書と一体になっていますので、前もって必要事項を記入しておきましょう。
遺体を火葬・埋葬するには市町村の許可が必要です。死亡届の申請と併せて、埋火葬許可証を受け取りましょう。
医師から臨終を告げられたら、できるだけ速やかに葬儀社へ連絡を入れて、故人の名前、年齢、性別の他に、病院名、搬送先の住所、亡くなった状況や遺体の状況、宗派などの情報を伝えます。その後、葬儀社と相談して葬儀の日程や火葬場の予約などの準備を進めていきましょう。身内が余命宣告をされている場合や、危篤状態になった場合など、残念ながら死期が近いことが明らかな場合には、事前に葬儀社へ相談をしておくことで、葬儀社側も万全な体制で準備をすすめることができます。
葬儀当日の主な流れは、以下の通りです。詳しく見ていきましょう。
通夜は、亡くなった日の夜や翌日の夜に行われるのが一般的です。通夜の前には、遺体を清めて死装束を着せる「納棺の儀」が行われます。当日は葬儀社の進行に従い、読経や焼香などの式を終えた後は、弔問客にお清め料理や飲み物を振舞うことが多いようです。
通夜の翌日には告別式を行います。僧侶による読経が終わったら、会葬者にご焼香(献花)をしてもらいます。告別式終了後は、会葬礼状と返礼品を渡すのを忘れないようにしましょう。
告別式が閉式し、ご遺体が出棺されたら、火葬場へ移動します。火葬後は収骨を行い、最後に埋葬許可証を受け取りましょう。
最近では火葬後に式場へ再度戻り初七日の法要を行うケースが増えていますが、一通りの法要が済んだら、僧侶やお世話になった方々を招いて精進落としの会食を行います。精進落としの会食のはじめと終わりには喪主が挨拶を行い、葬儀が無事に終わったことへの感謝を関係者へ伝えます。精進落としの会食に僧侶が出席しない場合には、御膳料を包んでお渡ししましょう。
残された方が納得のいくお葬式を執り行うことができるよう、上記の内容を参考に葬儀終了までの一連の流れを正しく把握しておきましょう。
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