2021年(令和3年)お盆休み期間はいつからいつまで? オリンピック中止・延期の場合は!?
仏事・法要について
毎年7月7日と言えば、ご存知七夕。
天帝によって別居を命じられた織姫(織女)と彦星(牽牛)の夫婦が、天の川を渡って年に一度限りの逢瀬を許された日とされています。
五色の短冊に願い事を書き、笹の葉に結んだりもしますよね。
新暦では梅雨の時期に当たることもあって、七夕の夜に天の川が私たちの前に姿を現すことはごく稀ですが、それにしても、何ともロマンチックな言い伝えだと思いませんか?
ところが、沖縄地方の七夕は、私たちの知るそれとは全く異なる行事なんです。
様々な年中行事を旧暦に従って営むことの多い沖縄地方。
七夕もその例外ではありません。
別のトピックで沖縄のお盆について触れましたが、沖縄のいわゆる旧盆は、旧暦の7月13日から15日(または16日)までとなっています。
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つまり、旧暦7月7日の七夕は、ご先祖が帰ってくるお盆の直前に当たるのです。
では、2021年沖縄の七夕は新暦の何月何日に当たるでしょうか。
答えは2021年8月14日(土)です。旧盆が8月20日(金)から始まるので、およそ1週間前ということになります。
先祖供養をきわめて大事にする沖縄ですから、お盆になると家族や親族がお墓の前に集まり、盛大な宴を催します。
そのため、お盆を迎える前にお墓掃除をしておくのですが、「亀甲墓」「破風墓」などで知られる沖縄のお墓はとにかく巨大。
家族総出で清掃に当たる必要があるわけです。
そんな事情もあってか、沖縄地方で七夕と言えば、お墓に眠るご先祖様にお盆の到来を告げ、それに備えてお墓掃除をする日なんですね。
また、沖縄地方で土葬が一般的だった時代には、洗骨(シンクチ)という風習がありました。
文字通り土葬した遺骨を取り出して洗うことを言いますが、旧暦の七夕は洗骨をしたり、お墓の修理や引越しをするのに適した日とされていました。
日の吉凶を重視する沖縄にあって、七夕だけはそうした日取りを気にしないで良い日だからなのだそうです。
ロマンチックな七夕も素敵ですが、お墓や先祖供養にまつわるお仕事をしているせいか、沖縄地方の七夕も素晴らしい行事だと思えてなりません。
どんな時でもご先祖に対し感謝する気持ちを持ち続けていたいものですね。
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