遺骨を分けて供養する「分骨」の方法
お墓ごと「はじめの⼀歩」のその前に
お墓が遠く供養や墓地の管理が大変、承継者となる子がいないなどの理由から、お墓の引越しにあたる「改葬(かいそう)」を希望する人が年々増える傾向にあります。改葬には、既存の墓石を撤去し、引越し先の墓地に新しい墓石を建立する方法と、既存の墓石をそのまま引越し先の墓地へ移転させる方法とがありますが、墓地によっては墓石ごとの移転を禁止している墓地もあるため、あらかじめ確認しておく必要があります。
移転先の墓地管理者から許可が得られれば、既存の墓石ごと新しい墓地へ引越しすることができます。改葬の手続きは、新しい墓石を建立する場合(遺骨のみの引越し)と同様ですが、新しい墓石を建立しない分、費用負担を軽減できるケースもあります。ただし、引越し元の墓地の形状や周辺の環境、あるいは既存墓石の状態によっては、墓石の解体・移動や設置工事などに手間がかかり、費用が割高になるケースもあるため、あらかじめ工事担当者の意見を聞き、費用の見積書を作成してもらいましょう。
まずは、引越し先の墓地に既存の墓石を持ち込めるかどうか、墓地管理者に確認をとります。また、墓石を置く区画の寸法と既存の墓石の寸法が合っているかどうかも確認しておきましょう。区画の大きさによっては墓石が収まり切らなかったり、墓石は入るものの外柵や墓碑などの設置が難しい場合もあります。
引越し先の墓地までの距離や周辺の環境、区画の形状等によっても異なりますが、墓石ごと引越しをする際にかかる代表的な費用の内訳は、以下の通りです。一般的に総額は100万~300万円くらいだと言われています。
墓石の撤去工事と、区画内を更地にする工事が必要です。こちらは現在までの利用者が負担し、更地にした状態で寺院、霊園に返却をします。まずはお墓を建てた際の石材店に相談をしてください。
墓石の運搬の費用がかかります。運搬距離や運搬方法によって変動します。移動の際に墓石の破損があっては大変です。運搬方法についても確認しておくと良いでしょう。また引越しの際に墓石をクリーニングする場合は、その費用も見積もりに入れておくと良いでしょう。
既存のお墓から墓石を撤去する際には、先祖の魂を鎮めて抜き取る儀式として、閉眼供養を行います。住職に依頼し、墓前でお経を読んでもらいます。この際、住職にお礼としてお布施をお渡しします。
引越し先の墓地に対し永代供養料を支払います。 墓地の区画の広さや立地条件によって相場は大きく異なります。
墓石のみを設置するのか、外柵や墓碑なども設置するのかによっても費用は変動します。設置にあたって墓石のサイズを変更したり、新たに免震施工をしたりする場合には、別途費用がかかります。
閉眼供養と同様に、住職に依頼し墓前でお経を読んでもらいます。お礼としてお布施をお渡しします。
先祖代々受け継いできた墓石をそのままの形で新しい墓地へ移転させる場合は、新・旧双方の墓地管理者との打ち合わせをしっかりと行い進めていきましょう。特に、これまで長きに渡りお世話になってきた墓地の管理者に対しては、十分に礼を尽くすのがマナーです。また、墓石の撤去や運搬、設置工事の段取りについては、工事を依頼する石材店に相談しておくと安心です。
またお墓ごと引越しをする以外にも、遺骨のみ引っ越す場合、分骨をする場合もあります。その際にかかる費用に関しても内訳を整理しております。ぜひご覧ください。
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