生前贈与で相続税対策をする方法
終活や葬儀について
故人が残した品々を遺族が整理・処分することを「遺品整理」と呼ぶのに対し、生前のうちに身の回りのものを自身で整理しておくことを「生前整理」と呼びます。生前整理は、残された家族の負担を軽減するのはもちろんのこと、これまでの人生を振り返り、やり残したことに気付くきっかけにもなります。不要なものを処分し、自分に必要なもの・大切なものが明確になると、心が軽くなり前向きな気持ちで毎日を過ごせるかもしれません。
生前整理は、いわば人生の「断捨離」。押入れやクローゼット、倉庫などに保管している品々を含め、全ての持ちものを要るもの・要らないものに分け、整理する作業を指します。いざ作業を始めてみると、既に使わなくなったものや、捨てられずにいたものなどが大量にあり、途方にくれてしまう方も少なくないようです。1年から2年、じっくりと時間をかけるつもりで行う方も珍しくありません。ただし、足腰が弱くなってしまうと重い荷物や家具を移動できなくなってしまうこともあるでしょう。できるだけ早い時期から、空いた時間を見つけて少しずつ進めていくのがおすすめです。
生前整理で行うことを整理すると以下の3つに分けられます。
現在使用している生活必需品のほか、形見として使って欲しいもの、記念として残して欲しいものなどをピックアップします。特に、相続に関わる財産(貴金属類・株券など)は、保管されたまま誰にも気付かれないということにならないよう配慮が必要です。
生前整理では、不要なものを処分し、身の回りをスッキリさせるのが鉄則。1年以上使っていないものや、残しておいてももらい手が見付かりそうにないものは、思い切って処分するようにしましょう。特に、大きな家具・家電は、処分するのに大変な労力を要します。家族に余計な負担をかけないためにも、粗大ごみとして収集してもらうか、業者に依頼して処分してもらいましょう。状態が良ければ、買い取ってもらえる可能性もあります。最近は地元で不用品のやり取りを斡旋する掲示板のようなサービスも増えてきておりますので合わせて利用するのもよいでしょう。
ものだけではなく、パソコンに保管されたデータを種類ごとに整理し、不要な分を削除したりするなどの作業もあります。資産運用の記録も重要です。FXや株の取引がある場合は、のちのちのトラブルを防ぐためにも、家族に知られないまま放置されないよう、経過を記録しておきましょう。また、遺族の悩みで最も多いのが、銀行の口座情報や銀行印・インターネットパスワードなどです。普段は第三者に情報が漏れないように厳重に管理している個人情報も、遺族にはしっかり「遺す」ことを心がけましょう。
自分の死後に、残された家族が遺品を前に処分して良いのか、残すべきか悩んでしまうのが一番の問題。整理したものの処分しきれない物については処分方法を書き記す、または家族に直接伝えるとこまでが生前整理です。加えて家族と一緒に作業をするのも良いでしょう。
生前整理は、身の回りをスッキリさせる作業を通じ、自分にとって大切なもの・思いを見極めていく行為でもあります。長年溜め込んだものすべてを整理するのは、なかなか根気のいる作業でしょう。しかし、自分の気持ちの整理のためにも、遺族の負担軽減のためにも少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。
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