追善供養とは? 忌日法要、年忌法要との違いは?
仏事・法要について
亡くなった方の冥福をお祈りし、心を込めて供養する場である法事・法要。故人の家族や親族だけでなく、故人と生前親交のあった方々を招いて行うことも多く、会場の手配はもちろん案内状の送付や僧侶との打ち合わせなど、準備すべきことがたくさんあります。
いざという時に慌てないためにも、あらかじめ法事・法要の流れを正しく理解しておくと良いでしょう。
法事と法要は同じ意味として使われることがありますが、厳密には意味が異なります。「法要」は「追善供養」のことで、故人の冥福をお祈りするために供養をすることです。一般的な追善供養では法要後に、僧侶や参会者に対して感謝の気持ちを込めて会食の場を設けますが、この会食までを含んだ一連の行事を「法事」と言います。つまり、法事は「法要と会食」を意味します。
仏教では節目ごとにさまざまな法事・法要が行われます。
亡くなった日から数えて7日ごと、及び100日目には忌日法要が行われます。
一周忌は、命日から満1年目のことで、親族、友人、知人などを招いて法要を行います。一周忌までが「喪中」です。
その後は、三回忌〜五十回忌まであり、十三回忌、十七回忌のように、下1ケタに三と七のつく年に法要を行うことが一般的です。
法事・法要の流れは、その種類や各宗派によっても細かく異なります。ここでは、法事・法要当日の一般的な流れについてご紹介します。
当日までに、日程、会場を決め、お寺へ連絡を入れておきます。日程は命日に行うのが一般的ですが、より集まりやすい(命日より前の)休日に行うケースもあります。
そして、法事・法要の案内状を送ります。親族のみで行う場合は電話でのやり取りのみでも構いません。会食を行う法事の場合は、人数に合わせて仕出し弁当を手配するか、レストランや料亭などで会食を行いたい旨を伝えて予約を入れておきます。
法要のお返しも準備しましょう。食品や生活用品など形が残らず、かさばらないものがおすすめです。予算の相場は3,000円〜5,000円が相場になっています。
一周忌、もしくは三周忌までは、正喪服(喪主や近親者の場合のみ)か準喪服を着用します。準喪服は、男性はブラックスーツ、女性も黒のスーツ、ワンピースなどです。それ以降は平服でも可とされる場合もありますが、ダークスーツや、地味な服装などにします。
地域や親族の考え方によっても異なりますので、事前に相談をしておきましょう。
法事・法要当日は、施主による挨拶、僧侶による読経、お焼香、僧侶による法話という流れで行われます。菩提寺などお墓が近い場合は、その後にお墓参りをし、会食が入る法事であれば、会食の会場へと移動します。
会食は、施主による挨拶から始まり、献杯、食事、施主からの最後の挨拶といった流れとなります。
法事・法要は故人を偲ぶ大切な場です。喪主を務める場合には、当日に慌てることがないよう、上記の内容を参考にして準備を進めていきましょう。
「川西中央霊園」や「墓じまい」など、知りたい単語を検索していただくことで関連ページを一覧表示します。