お墓の永代使用権とは? どうすれば手に入る?
霊園・お墓について
少し前までの日本では、お墓というのは「先祖代々受け継がれていくもの」というのが一般的でしたが、少子化や核家族化など家族形態の変化によって、その考え方も少しずつ変化してきました。では、実際にお墓を承継する人がいない場合、どうしたら良いのでしょうか。
今回は、そんなときに役立つ「期限付き墓地」について、詳しく解説していきます。
期限付き墓地は、その名の通り使用できる期間が決められているお墓のことです。期間は数年から30年以上までと様々で、期間を延長することが出来るケースもあります。
子どものいない家庭や、子どもがいても遠方に住んでいる場合、将来のお墓の維持管理をどうするのかというのは深刻な問題です。こうした承継者問題は、期限付き墓地の利用増加に大きく影響していると言えます。
期限付き墓地を選択するメリットは、ある程度の期間はお墓参りができることではないでしょうか。自分の親が亡くなってしまったとき、自分の代まではお墓を建てて供養したいけれど、子どもにはその責任を負わせたくないと考える方もいます。そうした場合でも期限付き墓地であれば、一定期間はお墓を持ち、お墓参りすることができます。
また、管理費用は使用年数に応じて前納するシステムが主流で、建立後の負担が後代にかからないことも利点です。
大切な家族を失った悲しみを、お墓参りを重ねることで乗り越えていく方もいらっしゃいますので、最初からお墓を持たないという選択に抵抗がある方にとっては、期限付き墓地はメリットが大きいと言えるでしょう。
期限付き墓地を利用するにあたって、「期限が来た場合に遺骨がどうなるのか」を心配される方も多いと思います。期限が過ぎたら、遺骨は永代供養墓で合祀され、永代にわたって管理、供養されるというのが一般的です。
霊園によっては、期限終了後に期限を延長するか、墓じまいするかを選択することができるため、今は将来のことが分からないという方でも使用期間中にゆっくり考えることが可能です。
お墓の選び方は、人の生活環境や家族構成によってさまざまです。お墓を承継する人がいない場合や、残された家族に負担をかけたくないという方は、選択肢のひとつとして期限付き墓地を検討してみてはいかがでしょうか。
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